直結増圧式給水方式について

　直結増圧給水方式とは、建物に貯水槽を設けず、道路に埋設された配水管（水道本管）から水道メーターを経由した給水管に直接増圧ポンプを設け、高い建物（10階建て程度）の蛇口まで給水する方式です。

「直結増圧式給水方式」の主な適用要件

1. 対象建物
   • 1日最大使用水量が50m³以下
   • 10階建て程度、ファミリータイプ50世帯、
     ワンルームタイプ80世帯まで
   • メーター口径が50mm以下
   • ※このほかにも適用要件があります。
     くわしくは下記リンクの「川口市給水装置関係法令集」から「川口市直結増圧式給水方式設計施行基準」をご確認ください。
2. 適用除外
   • 毒物、劇物、薬品等の危険な化学物質を取り扱い、これを製造、加工、貯蔵する工場、事業所及び研究所。
     (例)
     • クリーニング、写真及び印刷・製造、石油取扱、染料、食品加工、めっき等の事業を行う施設
     • 直結給水方式が不向きなもの(貯水タンク方式が適当)
3. 常時一定の水圧、水量を必要とするもの
   • 断水した場合に、業務停止となるなど影響が大きい施設及び設備停止により損害の発生が予測される施設
     (例)
     • ホテル、飲食店、救急病院等の施設で断水による影響が大きい場合
     • 食品冷凍機、電子計算機等の冷却用水に供給する場合

• 川口市給水装置関係法令集

直結給水のメリットとデメリット

メリット

• 水道水を蛇口まで直接お届けできます。
• 貯水槽の点検・清掃が不要です。
• 貯水槽のスペースが不要なため、敷地を有効活用できます。
• 配水管の圧力を利用するため、エネルギーを有効に活用できます。

デメリット

• 事故や災害時に、貯留機能がないため断水することがあります。
• 増圧給水設備を設置する場合は、1年以内に1回、定期点検を行う必要があります。